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教材出版 学林舎は学習教材の制作・販売、教育商材(理科実験工作教材・アメリカの教科書など)を取り扱っています。

【GAKURINSHA TOPICS】2018年教育の行き先 今後、求められる学力を考える

 小学校では2020 年度から、中学校では2021 年度から、それぞれ新学習指導要領が全面実施となります。
それに伴い、今後どういった学力が求められるのかを考えていきます。
 まず、これからの時代に求められる人間のあり方としては、次のようなものがあげられます。
 
・自立した人間として、広い視野と深い知識、理想を実現しようとする志や意欲を持って、社会の激しい変化の中で何が重要かを主体的に判断できる人間であること。
 
・自分の考え等を根拠とともに説明し、議論等を通じて相手の考えを理解したり自分の考え方を広げたりし、多様な人々と協働していくことができる人間であること。
 
・自ら問いを立て、解決方法を探索し、計画を実行して解決に導き、新たな価値を創造し、さらに新たな問題の発見・解決につなげていくことのできる人間であること。
 
 これらを踏まえ、育成すべき資質・能力については、以下の三要素が必要であると考えられます。
 
1:「何を知っているか、何ができるか( 個別の知識・技能)」
 各教科に関する個別の知識や技能等です。基礎的・基本的な知識・技能を獲得しながら、既存の知識・技能と関連付けることにより、知識・技能の定着を図るとともに、社会で活用できる知識・技能として身に付けていくことが重要です。

2:「知っていること・できることをどう使うか( 思考力・判断力・表現力等)」
 問題を発見し、解決方法を探して計画を立てて実行し、その問題解決のプロセスを振り返って次の問題の発見や解決につなげていくこと( 問題発見・解決) や、情報を他者と共有しながら、議論等を通じて互いの考え方を理解し、相手と協力しながら問題を解決していくこと( 協働的問題解決) のために必要な思考力・判断力・表現力等です。

3:「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか( 学びに向かう力、人間性等)」
 主体的に学びに向かう力や、自己の感情や行動を統制する能力、自らの思考のプロセス等を客観的に捉える力です。また、多様性を尊重する態度と互いのよさを生かして協働する力、持続可能な社会づくりに向けた態度、リーダーシップやチームワーク、感性、優しさや思いやりなど、人間性に関するものも必要です。

 以上の三要素を身に付けさせるためには、各教科における学習が必要不可欠になります。各教科における学習は、知識・技能のみならず、それぞれの体系に応じた思考力・判断力・表現力や情意・態度等を、それぞれの教科の特性に応じて育む役割を有しています。例えば、思考力は、国語や外国語において様々な資料から必要な情報を整理して自分の考えをまとめる過程、社会科において社会的な事象から見いだした課題や多様な考え方を多面的・多角的に考察して自分の考えをまとめていく過程、数学において事象を数学的に捉えて問題を設定し、解決の構想を立てて考察していく過程、理科において自然の事象を目的意識を持って観察・実験し、科学的に探究する過程などを通じて育まれていきます。このように、今後求められる学力とは、各教科における学習を通じて、自ら学び、判断し、自分の考えを持って他者と話し合うことで、より良い解決方法や新しい知識を創り出し、さらに次の問いを見つけ出すことができる力であると考えられます。(文/学林舎編集部)