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【GAKURINSHA TOPICS】2018年教育の行き先 資格検定試験の価値と意味を考える

 現在、日本では 1,000 を超える資格試験、技能検定が行われています。その中には、中学生・高校生でも受検可能な資格試験、技能検定もあります。今回は中学生・高校生が多く受検する 3 つの検定試験を取りあげて、資格試験、技能検定を受検することの価値とその意味について考えます。

□日本漢字能力検定
 「漢検」の略称で知られる日本漢字能力検定は、漢字能力を測定することを目的とした漢字技能検定です。公益財団法人日本漢字能力検定協会が実施しており、年間 200 万人以上が受検しています。
 高校受験・大学受験においては、「読むこと」、「書くこと」という漢字の基本的な知識だけではなく、漢字の意味を正しく理解して文章の中で適切に使うことができるかが重要となります。また、漢字能力は国語の学習だけでなく、数学・英語・理科・社会の学習においても、基礎学力や、問題文を読み解く力に繋がると考えられています。
 漢検を受検することで漢字に親しみが持て、語彙力の向上も期待できます。昨今では、パソコンやスマートフォンの普及により漢字の読み書きが苦手な若者が増えたと言われています。特に「書き」については苦手な人が増えており、多くの人々にとって読むことができるけれど書くことができない漢字が増えているようです。語彙力が豊富な方が、就職活動などの面接の際にしっかりと志望動機を伝えることができるので、早い時期から漢字に親しみ、慣れておくことで、就職活動が有利になると考えられています。

□実用数学技能検定(数学検定・算数検定)
 数学検定は、数学・算数の実用的な技能である計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明の技能を測定することを目的とした記述式の検定です。公益財団法人日本数学検定協会が実施しており、年間 30 万人以上が受検しています。
 学習指導要領改訂で、平成 14 年度から実施された「ゆとり教育」により、数学的思考力のみならず、計算能力の低下が大きく報道され注目を集めました。数学検定は学習指導要領の変遷にとらわれず、出題範囲・内容ともに一定の水準を保っており、数学の基礎学力を測る客観的な尺度として注目を集めています。また、数学を学ぶことで、筋道を立てて考える「論理的思考力」や、文章問題で問われていることを導き出す「読解力」などが身につけられると考えられています。

□実用英語技能検定
 英語の検定「英検」として有名なのが、公益財団法人日本英語検定協会が実施している実用英語技能検定です。英検は小学生から社会人まで幅広い年齢層が受検しており、年間の受検者数は 300 万人を超えます。
 英検は英語の 4 つの技能「読む」「聞く」「書く」「話す」のバランスを重視しており、社会で求められる実用的な英語の能力を測定することができます。日常会話からビジネスシーンでの会話まで、英語を使ったコミュニケーション能力の向上を目指すことが目的です。また、試験は筆記とリスニングに分かれており、センター試験で実施されるリスニングテストの対策として受検する高校生も増えています。
 これらの 3 つの検定は、特定の階級に合格することで大学・短期大学・高等学校などの入学試験での受験科目の免除や、試験の得点がプラスになるなどの優遇措置を受けることができる場合があります。この資格試験、技能検定の利点が活かせるかどうかは、受験する際には、学校の試験制度を確認する必要があります。(文/学林舎編集部)