2018.09.14

2018年学習の行き先
思考力について考える

 近年、「思考力」ということばをよく耳にします。学習指導要領の中でも、この「思考力」はよく取り上げられているのですが、では、いったい、どういった力のことを指しているのでしょうか。今回は、そもそも思考力とは何なのか、そして、思考力を身につけるにはどうすればよいのかということを、分析、解説したいと思います。
 一般的な思考力とは、「考える力」のことをいいます。学校教育における「考える力」は、「問題を発見する力」や「予測する力」、「物事を比較する力」、「分析する力」などのことをいいます。つまり、学校教育における思考力とは、「課題を解決するために必要な思考力」のことです。また、学校教育における思考力には、「判断力」もふくまれていると考えられます。判断力とは、「選択する力」や「自分の意思を決める力」、「価値を見出す力」などです。思考が深まったり、広がったりすることで、判断力も高まるので、思考力と判断力は関連性が強いといえます。
 2020年度から実施される学習指導要領に向けての改訂でも、基本的な考えとして、「知識及び技能の習得と思考力、判断力、表現力等の育成のバランスを重視する平成20年改訂の学習指導要領の枠組みや教育内容を維持した上で、知識の理解の質を更に高め、確かな学力を育成すること。」とあげられています。
 では、この「思考力」を身につけるためには、どういったことをすればよいのでしょうか。
 知識や技能といったものは、教えることで身につけることができますが、能力は教えるだけでは身につけることができません。能力は、教えられた知識や技能を使って育てるものです。学校教育では、知識や技能を使って考えたり、それを表現したりすることで課題を解決し、「知識や技能を使って考えれば解決できる」という実感を味わわせたり、成果を自覚させたりすることが大事です。こうした学習経験を繰り返すことで、能力を育てていくことができます。
 そして、学習経験を繰り返すためには、様々なことを体験させるが重要になります。体験させることで、気づき、考え、工夫するといったことができるようになります。「体験」というのは、自分で実際に見たり経験したりすることです。そして「経験」というのは、実際に見たり、聞いたり、行ったりすること、また、それによって得られた知識や技能などのことをいいます。体験を繰り返すことでそれが経験となり、その経験を繰り返すことで、思考力は育ちます。
 子どもたちに思考力を身につけさせるには、より多くの体験をさせ、体験から経験化させることが重要になるのではないでしょうか。(文/学林舎編集部)

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