2018.10.26

親の思い、子の思い-受験を考える

 あと、3ヶ月、4ヶ月もすれば、受験をひかえた子供たちにとっては、進路の分かれ道になります。私がいつも思うのは、「受験の根幹に、何があるのか?」ということです。単純に考えれば「良い学校に進学すれば、良い会社に就職できて、安定・安心の生活がおくれる。」この思考が大人たち、子供たちの根幹にあるように思います。50年前も現在も、日本社会を見ると高校卒業と大学卒業の給与が違うことは、事実です。こういう現実を親は、自分の経験から学び、自分の子どもには良い大学に行ってほしいという思いが強くなりました。そのため、早期(小学校・中学校)の受験を我が子にすすめてきた経緯があります。
 子どももそんな親の思いを感じて、そして親の期待に応えるために受験という競争の渦の中に飛び込んできました。しかし、50年という時代の流れの中で、受験による様々な弊害がでてきたのも事実です。世代が替わり、受験を経験した親が子育てをする状況の中、受験が、子どもの成長段階に悪いという考えをもった親や指導者があらわれ、受験を否定する動きも増えてきました。この賛否両論は、立場や環境が違うことによって生まれたものであり、どちらが正しい、どちらが間違っているとはいえないものです。
 ただ、受験という進路の分かれ道を通して人は成長できているかが問われています。受験の過程において、その人が成長できるのであれば、その受験は価値があると私は思います。(文/北岡)