2019.12.26

地理・歴史・公民教科書-アメリカ中学校・高校教科書

   学林舎で取り扱っているアメリカ教科書で中学校・高校生用の「地理」「歴史」「公民」教科書の最新版が発刊されました。

 アメリカの中学校・高校社会教科書は、日本と同じく「地理」「歴史(アメリカ史・世界史)」「公民(社会・政府の仕組みなど)」の3つの分野で構成されています。高校に入ると大学を見据えたより専門的な「心理学」「経済学」「社会学」の教科書があります。学習者は、教科書を通して自分の考えを過去と現在を結びつけることで、表現することを求められます。私たちのプログラムは、情報に基づいた熱心な市民の世代を養うように特別に設計されています。

 最新版の中から「中学生用の歴史(アメリカ史)教科書」について紹介します。

 アメリカの歴史教科書

United States History-中学生用歴史(アメリカ史)教科書

 

Table of contents
1 America, Africa, and Europe before 1500
2 New Empires in the Americas
3 The English Colonies
4 The American Revolution
5 Forming a Government
6 Citizenship and the Constitution
7 Launching the Nation
8 War and Expansion in the Americas
9 A New National Identity
10 The Age of Jackson
11 Westward Expansion
12 Expansion and Conflict
13 The North
14 The South
15 Slavery in the United States
16 Reform Movements in the United States
17 A Divided Nation
18 The Civil War
19 Reconstruction
20 The Industrial Age
21 Immigrants and Urban Life
22 The Progressive Spirit of Reform
23 America as a World Power
24 World War I
25 The Roaring Twenties
26 The Great Depression
27 World War II
28 The Cold War
29 The Vietnam War Years
30 The Civil Rights Movement
31 Searching for Order
32 The Twenty-First Century

出版社:Houghton Mifflin Harcourt
ページ数:1176ページ

アメリカの歴史教科書

 

アメリカの歴史教科書

 

アメリカの歴史教科書

 

アメリカの歴史教科書

 

 日本の歴史(日本史)教科書と比較するとこのアメリカ史の教科書は、1500年からスタートしています。日本では室町時代あたりからのスタートになります。比較すれば、アメリカという国は現在に至るまで約500年程度しかたっていない国といえます。そのためアメリカ史の教科書は、日本の教科書と比較すると各年代に関して、かなり詳細に歴史事項が記述されています。また、学習する側にキーワードをあたえて、読解、表現させる質問事項などがあります。

 私たち日本人としては、アメリカ史においてどのように記述されているのかが興味があるとこです。1800年以降あたりから、日本と中国に関する記述がでてきます。ペリーが日本に来日(来航)したときの記述が日本の教科書に載っているような絵をまじえて紹介されています。この記述以降、日本がでてくるのは第二次世界大戦の真珠湾攻撃(Japan Attacks Pearl Harbor)、日系アメリカ人(Japanese American)、アジアにおける日本とアメリカの戦い(特攻隊(kamikaze)に関する記述)、原爆投下(Atomic bomb)、終戦に関しての記述が書かれています。

 教科書はトランプ大統領が当選してたことについて、少しふれて、最後にアメリカは技術革新も含めてどのようにかわっていくのかを課題として、子どもたち(中学生)になげかけています。

 このアメリカ史の教科書は、アジアでもインターナショナルスクールを中心に、アメリカの大学を進路に考えている子どもたちは出版社はちがっても、同じような内容を学習して進学しています。日本でもグローバル化が進み、アメリカという国は色々な意味で近い存在です。英語を第二言語の中心として考えるのであるのであれば、私たちは、もっとアメリカを知る必要があります。アメリカの学校で使われている教科書を読むことは、アメリカを知るもっとも必要な「素材」のひとつではないでしょうか。(文/学林舎 北岡)