2020.01.06

考える時間を共に創り出す 

新年あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願い致します

皆さまから、たくさんの年賀状をいただき心よりお礼申し上げます。
励ましのお言葉、先生方のあつい思い、心あたたまる一言。
心ひきしまる思いで読ませていただきました。
2020年も、皆さま方と共に歩んでいきたいと思います。

 

 未来を担う子どもたちにとって必要な「学び」とは何でしょうか?科目学習を含めた「学習知」を詰め込むことでしょうか?子どもたちの多くは「詰め込まれた学習時間の中で泳いでいます。」そのことによって、「考える時間」を消失していつのではと感じています。そのことにより「ひとりで学ぶ力(独力)」が弱体化し、様々な問題を超えることができない「自立できない大人」にむかっているのではないでしょうか。
 では、「考える時間」を子どもに与えれば、子どもはひとりで学び、様々な「学習知」を獲得できるのかというと私は半々だと思います。教材(学習素材)さえあればできる子どももいれば、指導がないとできない子どももいます。大切なのは「学びを子どもと共に共有できるか?」にあります。何に向かって学んでいるのか?どこに向かって学んでいるのか?を共有することが、はじめの一歩になります。そのことによって、創出された「考える時間」は「成長への時間」へと変わっていきます。

 私たち教材会社ができることは一体何なのかをこの間、私は考えています。「考える時間を創り出す」には、様々な視点の学習が必要です。弊社の教材で言えば「成長する思考力GTシリーズ」。算数バージョンは「知識を広げる」「観察する」「発見する」「飛躍する」の4つの学習視点から構成されています。算数バージョンの特徴は、繰り返しの計算問題やパターン問題がなく、文章問題を中心に図形問題など「読んで考える」ことを学習の主体においています。そのため子どもの状況によって、1回の学習で4ページ進む場合、1ページしか進まない場合があります。しかし、進んだページ数や正答だけを評価するのではなく、どれだけ子どもが考えたかを第一に評価して欲しいと私は考えています。大切なのは「集中して考えた時間」。集中して考えた時間を継続して増やすことが、結果的に学習効果をあげるのではないでしょうか。国語バージョンに関しても同じ考えで教材を制作し、要約力・表現力育成に重点をおいた「成長する思考力GTシリーズ国語バージョン 要約力特化・表現力特化」も同じ視点で制作しています。成長する思考力GTシリーズは、出版して20年以上になり、教育現場でもその効果は確実に出始めています。継続的にご利用いただいている現場の先生の話によると「成長する思考力GTシリーズを学習した小学生とそうでない小学生では、中・高校の時に学習・学力格差がでている」と。先生の話を総括すると「読む」「書く」といった学習スキルの基本的な部分に加え、「考えること」が学習の中で、できるできないの格差があります。
 成長する思考力GTシリーズは「考える」ことを実践するための特化した教材です。子どもの学習において、大切なのは「考えることを習慣づける」ことが子どもの10年後、20年後を考えたときに大切な「学びの知」ではないでしょうか。(文/学林舎 北岡)