2020.01.06
阪神・淡路大震災からの学びー25年の時をこえて
阪神・淡路大震災から今年で25年を迎える。私たちは多くのものを失った。「あの地震がなければ・・・」と思うこともある。ただ、あの地震がなければ、得ることもできなかったことも多い。失ったものの数より、何を得たのか、何を学んだのかを考える時期にきてるのではないだろうか。私、個人で言えばマイナスからの会社経営がいかに難しいかということをこの25年で学んだ。売上を維持、伸ばしつづけなければあとがない。綱渡りの経営は、心も体も消耗させる。私は、この渦の中に巻き込まれ消耗していった。この25年間、様々な選択の機会はあった。全てをゼロにすることも可能であったが、その選択をしなかった。選択しなかった最大の理由は「この苦境に負けたくない」「超えていきたい」という想いがあった。先代は苦境を超えていく前に志半ばで散っていったが、様々な人たちに私は助けられ、学林舎が提案する教材を使いつづけてくれる皆さまに支えられ、学林舎は震災で受けた苦境をようやく超え、次の段階に向けて歩みだしている。
全てを放棄して、ゼロからスタートすることも私自身可能であったが、それをせずに「超える」ことを選んだのは様々な「想い」が学林舎に詰まっている。学林舎を選んでくれる皆さまがいる限り、走りつづけなければいけないと実感したからである。また、私自身、今の学習教育に対して深化してほしいいという想いがあるからにほかならない。
まだ25年、もう25年。人それぞれ、想いや感覚はちがう。ただ、残された私たちは生きている限り、進まなければならない。前へ、前へ。(文/学林舎 北岡)
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