学林舎では、教材に関するご質問に対して、メールなどで対応させていただいております。成長する思考力ＧＴシリーズ国語９級の問題に関して、ご質問を受けましたので、問題に対する対応を紹介させていただきます。

成長する思考力ＧＴシリーズ国語９級

（質問内容１）Ｐ３２（３）④見たる→見てるが正解となっていますが、見たる→見たがるではだめでしょうか。

（質問対応１）○としてください。文意を的確にとらえ、「みんなが」という主語に対応する形で解答できています。

（質問内容２）Ｐ３４（６）二つ目の解答欄「かけてこいと」ではだめでしょうか。 →かけてこいとはやされ、くやしい。で意味が通じるので。

（質問対応２）○としたうえで、「わたれなくて」のほうがよりよいとご指導ください。他者（採点者含む）が解答を前から順番に読んだとき、
内容をスムーズに理解できるように解答をまとめる力も、国語では大切です。二つ目の解答欄に「かけてこい」が入るとするならば、それを言ったのが「山の子どもたち」であると、「かけてこい」の前に示されているほうがよりよい文となります。

　たとえば、設問が「【　　　】につり橋を【　　　】とはやされ、【　　　】は【　　　】思っている。」という文であれば、二つ目の解答欄には「かけてこい」がふさわしくなります。

　今回は、設問の文に答えをあてはめたときに、「かけてこい」と言ったのが「山の子どもたち」だということが、前から読んでいってわからないので、「トッコ」の動作である、つり橋が「わたれなくて」が、解答としてより適切です。

（質問内容３）Ｐ４１（１）④最後の線を引く場所、「ました」だけで良いか？

（質問対応３）○としたうえで、「言いました」のほうがよいよいとご指導ください。文法上は、「ます」は丁寧の意味の助動詞、「た」は過去の意味の助動詞です。したがって、「ました」という二つの助動詞の中で、厳密な意味で丁寧な言い方は「まし」となります。
中学校では、設問によっては、「まし」だけを解答としなければ×となる場合があります。一方で、助動詞「ます」には、他の言葉の後について、相手に対する丁寧な気持ちを表します。この問題であれば、「言う」という言葉に「ます」がつくことで、相手に「言う」ということについての丁寧な気持ちを表す文意になっています。ですので、「言いました」を答えとするほうのが、よりよい解答となります。

（質問内容４）Ｐ４４（３）「たねがついている」ではだめか？ →たくさん、が必要か？

（質問対応４）○としたうえで、「たくさん」がついているほうがよりよいとご指導ください。「たくさん」がないと、どれくらいのたねがひまわりについているのか、はっきりせず、試験では△となる場合があります。ひまわりの「頭が重そう」な理由が問われているので、「たくさん」たねがついていて「重そう」だということを、採点者に明確に伝える必要があります。

（質問内容５）Ｐ５５（３）「手つだうか」ではだめか？ →嫌いな家事も手伝うから、早く帰って、という意味で。

（質問対応５）○としてください。詩の内容を的確に読み取れていることがわかる解答です。