2020.02.12

小数、分数をどう学習する?

 学林舎では、教材に関するご質問に対して、メールなどで対応させていただいております。「小数・分数の世界」に関して、ご質問を受けましたので、一部ご紹介させていただきます。

(質問内容)生徒が小数、分数の分野でつまずいています。小数と分数の表し方に戸惑っているようで、生徒の中でうまく整理できていないようです。貴社が出版している「小数・分数の世界」でもう一度、学習させようと考えていますが、小学校の高学年なので家庭用の教材として考えていますが、生徒自ら学習できる教材でしょうか。

(質問対応)小数・分数の世界は、下記のように導入型の教材です。

小数・分数の世界

小数・分数の世界

小数・分数の世界

小数・分数の世界

 

小数・分数の世界

小数・分数の世界

小数・分数の世界

小数・分数の世界

小数・分数の世界

 

 この教材は「多くの子どもたちが、小数と分数は、表現のしかたが違うだけで、同じものを指しているはずなのに、小数は『カンタン』、分数は『ムズカシイ』。」と思っていることを学習現場で感じ、その思考を解消するために制作された教材です。
例えば、0.3は0.1が3個集まった数で、3/5は1/5が3個集まった数です。つまり、0.3は0.1を単位とし、3/5は1/5を単位としてつくられています。このように、小数と分数はどちらも単位の考え方からすれば、「同じしくみの数」とみることができます。小数と分数を関連づけて学習することは、子どもの理解を深めるのに効果的です。
なぜなら、小数と分数は単位を通じて同じしくみをもつので、両者が補い合いながら子どもの理解を促してくれることを期待できるからです。小数と分数をバラバラに学習したのでは、「もったいない」のではないでしょうか。また、新しい算数知識を学ぶときは、言葉や図を用いて思考をめぐらせることが大切です。例えば、数のきまりにはいろいろな考え方がふくまれていて、それらの考え方を様々な切り口から味わっておかなければ、算数を学習する意義が失われてしまいます。子どもたちは、計算のやり方(ひとつの正しさ)にとらわれがちで、その計算の意味(いろいろな正しさ)を考える機会を失っていることが多々あります。
小数と分数のしくみを、言葉や図を用いて内面化することで、子どもは計算法則にいたる道のりを主体的に歩んでいくことができます。
単位-量を数値で表すための基準となる、約束された一定量のこと。