2020.04.17

どんな学習方法が自分に 合っているのか?

学習方法

 

1.どんな学習方法が自分に合っているのか?

 学習方法にはいろいろなものがありますが、繰り返しの学習をして学習意欲や効果を高めていく子どももいれば、繰り返さない思考学習で効果を上げていく子どももいます。
今回は、学習方法の例をあげながら、指導する側が整理しやすいように解説、分析していきます。

 

 

学習方法

☆さまざまな学習方法

【反復学習】
何度も紙に書いたり、頭の中で反芻したりして覚える一番スタンダードな方法です。

【赤シートで隠す学習】
まとめノートを作る際、答えを赤シートで隠せるペンで書いて、あとで見直す方法です。

【壁に貼る学習】
机の前や廊下、階段、トイレ、ベッドから見えるところなど、あちこちに覚えるべきことを貼っていく方法です。覚えることがらと、貼ってあった場所を結びつけることで、記憶に残りやすくなります。

【音楽・リズム型学習】
替え歌を自分で作ってしまう方法です。作るのに時間はかかってしまいますが、覚えてしまうと強烈に印象に残る方法です。

【全身学習】
身体を動かしながらする学習方法です。立ちながら、または歩きながら勉強してみたり、身体の動きに合わせて暗唱してみたりと、工夫ができます。机の前にじっと座っているのが苦手な子どもにはおすすめです。

【ノルマ型学習】
「今日、○ページまで必ず終わらせてからごはんを食べる」というように、自分自身にノルマを課す方法です。自分を追い込むことができる子どもには効果的です。

【ご褒美型学習】
ノルマ型とは逆で、「○○ができたらお菓子を食べていい」などの、ご褒美を事前に設定しておくことでやる気を出す方法です。ご褒美のタイミングは、一日単位であったり、また、テストごとであったりとさまざまです。

【競争型学習】
友だちや家族と競いながら学習する方法です。競争相手がいることで向上心を身につけることができます。友だちと遊んでしまわないかが心配かもしれませんが、負けず嫌いな子どもの場合、上手くいくこともあります。

【人に教える学習】
自分のことばで他人に説明することで、より理解を深められます。説明しようとして上手くことばにならなかったときは、理解できていなかったことを発見できたことになります。教える相手がいないときは、自分自身に説明するだけでも効果があります。

 

学習方法

 

☆「自分に合った」学習方法は、自分で見つける

 Aさんには【反復学習】が一番合っていたとします。しかし、Bさんにも【反復学習】が合うかどうかはわかりません。

 自分に合った学習方法を見つけるために、人に聞いてみたり、よくできる人のやり方を観察したりして、さまざまな学習方法を知ることは大切です。前述の他にも学習方法はたくさんあります。また、今の時代、インターネットで検索すればたくさん紹介されています。
 「どんな学習方法が自分に合っているのか?」と考えるのは、とても良いことです。今までのやり方を変えてみたい、もっと学習効果を高めたい、という気持ちの現れです。
 「自分に合った」学習方法を見つけるには、自分で試してみるしかありません。そして、答えは1つとは限りませんし、絶対はありません。
 最終的には、子ども自身がいかに工夫して乗り越えていくかが大切になります。また、効果があるかどうかについて検証するには、中途半端に終わらせずに、やり始めたら必ず最後までやりきって、結果的に効果があったかを客観的に考察する必要があります。
 指導する側として大切なことは、さまざまな学習方法を子どもに伝えることはもちろんですが、自分に合った学習方法を身につけさせ、最後までやりきるように指導することです。(文/学林舎編集部)