2020.05.15

今、必要な学習を考える

学習方法

 

 新型コロナウイルスの影響により、現在も休校している学校が多くあります。学校で学習できないとき、家庭ではどのような学習をすればよいのでしょうか。今回は、家庭での学習方法をご提案します。
 家庭での学習の仕方は、大きく2つに分けることができます。前学年までの復習と、これから学習する単元の先行学習です。休校期間が長期にわたる場合は、復習だけに特化せず、復習と先行学習を組み合わせて学習するとよいでしょう。また、学校の授業では、関連する既習単元を振り返りながら新しい単元を学習します。そのため、新しい単元を学習する中で既習単元を理解することも可能でした。家庭でも同様に、復習にも取り組むことが大切です。
 では、具体的にどのような学習がよいのでしょうか。

1. 復習
 学校で使っていた問題集や、前学年の総復習ができる問題集に取り組みましょう。
問題を解くことで、その単元の内容を理解しているかどうかがわかります。つまずいた問題が多い単元は、教科書やノート、資料集などを見直した後、単元別のドリルに取り組みましょう。そうすることで、理解の定着度を確認できます。つまずきがない場合には、応用問題を解いていきましょう。

2. 先行学習
 新たに配布された教科書を読み、課題や問題に取り組みましょう。
教科書の本文を読んだ後は、ページの最後や単元のまとめとなる、課題や問題に取り組んでみましょう。また、「数学単元別テキスト」や「算数ユニット 学びに大地 演習の森」など、導入解説に詳しいテキストを使うこともよいでしょう。

1次方程式

数学単元別テキスト

 

算数 学びの大地

算数ユニット学びに大地 演習の森

 まだ学習していない単元に取り組むときには、解説が特に詳しい教材を選ぶことが大切です。教科書を読むと、なんとなく理解した気になる人が多いですが、読むだけで終わらせず、課題や問題に取り組んでみることが重要です。課題や問題が解けるかどうかで理解しているかを確認することができます。また、導入の解説が詳しい教材のほうが、つまずきを少なくすることができます。

 

成長する思考力

 休校期間中の学習を進めるために、お勧めしたいホームページが2つあります。1つめは、文部科学省のホームページ「子供の学び応援サイト~臨時休業期間中における学習支援コンテンツ~」です。校種別の学習支援のほかに、家庭でできる運動や動画コンテンツのリンクがまとめられています。
 2つめは、教科書会社のホームページです。各教科書会社のホームページでは、補助的な資料や教材、確認問題が掲載されている場合があります。休校期間中は無料となっている教材もあります。先行学習の理解が深まりやすくなるため、一度、持っている教科書のホームページを探すことをお勧めします。

 

家庭学習

 

 家庭で学習するにあたって、環境や持っている教材から継続的な学習が困難なこともあります。一方で、子ども自身のペースで主体的に学習できるという利点もあります。子ども自身が時間割をつくって生活するなど、メリハリをつけて、学習を継続していくことが大切です。(文/学林舎編集部)