2020.07.15

コロナとどう向き合うか

 兵庫県、大阪の学校では、先生、生徒が新型コロナウイルスに感染する事例が7月に入り増加しています。

 文部科学省の衛生管理マニュアルにおいては、下記の対処を学校に示しています。

 学校コロナ対策

 詳細は「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~(2020.6.16 Ver.2)」をご覧ください。

 産経新聞(7月15日)の記事によれば、大阪、和歌山、兵庫県の学校の対応が掲載されています。大阪、和歌山は休校措置をとりましたが、兵庫県は休校せずにそのまま土日で学内を消毒して、月曜日から通常授業を行いました。こういった状況の中、子どもはもちろん、保護者の不安や心配は大きくなってきています。新型コロナウイルスに関する情報は日々変わり、どの情報が正しくて、正しくないのかがわからないといったところが現在の状況だと思います。ただ、わからないといってもすべての人が新型コロナウイルスには感染したくないという気持ちは事実であり、社会、経済活動もしたいというのも事実だと思います。

 学林舎ができることは、過去、現在、未来も変わりません。教材を通しての学習支援です。例えば、中学生の1次方程式をオンライン授業で指導していて、どうしても補足できない、理解度を深めることができないという場合は、「数学単元別テキスト 1次方程式」を使っていただければと考えています。数学単元別テキストは、学林舎創設(1982年)以来、学習現場で利用されてきた中学数学の予習、復習教材です。子どもがひとり学習できるように作成された数学教材です。

 

数学単元別1次方程式

 

 

 

 公立の中学校では学習保障の予算(「学校再開に伴う感染症対策・学習保障支援事業」)を使って、数学単元別テキストの利用の検討がされています。

 それぞれの立場で、それぞれが今できることを精一杯やらなければいけないのですが、経済活動と学校活動は少し切り離して考えた方がいいと私は感じています。率直に言えば、学校にはオンライン授業の選択を子ども、保護者ができるようにしていただきたいと思っています。そして、どちらを選択しても出席扱いにしていただければ、多くの保護者がかかえている不安や心配を少しでもとりのぞけると考えています。これは、コロナが終息した後も不登校で悩んでいる親御さんも多くいらっしゃるので、選択肢の一つとして考えていただければと思います。

 

 現在、遅れを取り戻すために、とにかく既存のカリキュラムを学校現場の先生方にこなすよう指示がでていますが、そのことによって先生の多くも疲弊しています。学校でできないことは、民間教育機関、家庭と連携することも大切です。当事者は子どもたちです。その子どもたちの心配や不安を払拭するためには、学習環境、教育環境を柔軟に整える必要があるのではないでしょうか。(文/学林舎 北岡)