2020.09.09

教材に関するご質問-成長する思考力GTシリーズ算数10級

 学林舎では、教材に関するご質問に対して、メールなどで対応させていただいております。成長する思考力GTシリーズ算数10級の問題に関して、ご質問を受けましたので、問題に対する対応を紹介させていただきます。

成長する思考力GTシリーズ算数10級

(質問内容1)P27『第七回 発見する』の①ですが、イの「ふえると」が「あわせて」と云う言葉と同じ意味にならない理由を子供に説明できません。どうか解説をお手数ですが宜しくお願い致します。

 

成長する思考力GTシリーズ算数10級

 

(質問対応1) 「あわせて」という言葉の使用例を考えると、『2個と3個をあわせて、5個』これは、『2個と3個をいっしょにすると、5個』『2個と3個みんなで、5個』と言い換えることができます。
 「ふえると」という言葉に置き換えてみると、『2個と3個ふえると、5個』となり、正しい文章ではなくなります。(『2個から3個ふえると、5個』が正しい文章です。)もう少し難しい言い方をすると、

 ・「あわせて」は同時に存在する2数をまとめるとき(合併)の言葉なので、「いっしょにすると」「みんなで」が類語として挙げられます。
・「ふえると」は初めにある数に追加するとき(増加)の言葉なので、「あわせて」「いっしょにすると」「みんなで」の類語とは言えません。

 ※算数的な意味合いでいうと、どちらもたし算をするということでは同じですが、このように場面を正しく捉えることで、学年が上がったときに出てくる難しい文章題などでも、正しく状況を理解することができます。