2020.10.02

国語が苦手な子どもたちへ

読解力

1.文章を読む量を増やしていこう!
 国語が苦手ということは、すなわち文章を読むことが苦手なのです。対策方法としては、短い文章でもいいからまず読むことです。例えば、新聞や雑誌の短いコラムや記事を声に出して読むことから始めましょう。

2.覚えるから考える学習へ
 今子どもに必要なのは、覚えるという固定観念からの脱出です。覚え方を学ぶのではなく、考え方を学ぶ能力を身につけましょう。これを身につけることにより子どもの学力は、大きくステップアップします。

3.目標・目的をはっきりさせる
 本を読むことと、国語の問題を解くこととはちがいます。本を読むことは、人生のこやしのようなものですが、国語の問題を解くのは、設問に答えられるということなのです。
 後者の場合、求められるのは「本文を客観的に分析する力」です。つまり、どう思うのではなく、どう考えるかを求められているのです。つまり、いかに問題文の意味を理解しているかが問われるのです。

家庭学習

①要約練習

 要約ができるということは、その文章を理解しておかなければできないことです。ここで、ポイントになるのは、文章中のキーワードを見つけだせるかということです。
要約力をレベルアップさせるために、例えば、問題集から「この文章を読んで100字以内で要約しなさい」という問題を抜き出して、集中して取り組んでみましょう。

②選択肢の見方

 「次の選択肢から5つ選べ」という問題があるとしましょう。まず、それぞれの選択肢を読み考えます。選択肢1は、「本文の内容と矛盾する」というように、各選択肢を分析してみて、除外していきます。
 この方法を「消去法」といい、この問題では5つあるうち2つが本文と矛盾する内容が書かれているということになります。残りを精査・消去することにより、適切な解答を選択します。この能力は、国語のみならず他の科目でも十分応用できますので、身につけると大幅なレベルアップが可能になります。

③出題者のねらいを読みとる

 問題というのは、必ず作り手がいることはいうまでもありません。ここで重要なのは、この作り手=出題者のねらいをいかに読みとれるかです。
 例えば、ある問題で「これは、接続詞についての問題だ」と出題者のねらいを読みとることができれば、当然、問題が解きやすくなるはずです。後は、接続詞の知識について、どれだけ知っているかがキーワードになります。