2020.11.18

中学生の学習指導に求められるもの

学林舎情報 2021高校入試

 コロナ感染者数が増えていく中、学習現場の緊張感は高まっています。そんな中、中学生の学習指導に求められるのを考えます。
学習塾にとって、中学生への学習指導の目的は明確です。「中間・期末テストで80点以上をとらせること」「志望校に進学させること」この2点です。

 この2点に対して、学習塾はこの約50年間徹底させてきました。そのことにより、学習塾は学校より学習指導に対して、信頼と実績を築いてきました。少子化、高校全入などの現在においても、学習塾へのイメージ、通塾目的はこの2点です。
 では、今後、この2点のみ突き詰めれば中学生に対する学習指導は変える必要はないのか? 変えないという視点にたって、この2点を突き詰め、どのような学習指導、生徒育成、生徒募集か考えていくと・・・・・

1.成績優秀者を集める。

2.潜在能力のある生徒を集め、80点以上とれるように指導する。

3.個人別指導を徹底・管理する。

 

受験生のみなさまへ

 1~3については、しめる割合にバラツキはあるものの地域で多くの中学生を集めている学習塾では必ず実施されています。2の潜在力のある生徒については、小学校からの内部生の育成、中学校からの入塾だと徹底的な面談・入塾テスト・体験授業で見極めている場合が多いです。一方、「中間・期末テストで80点以上をとらせること」「志望校に進学させること」を目的にしない学習塾=私塾も存在します。

 この2点を目的にしない多くの私塾は、小学生、未就学児童から指導をしています。理由は、明確です。3~6年、同じ生徒を指導している中で、その生徒の長所、短所を把握し、先生と生徒、先生と保護者の信頼感も高い。そのため、中学生から入塾する生徒とは学力においても、信頼感においても差が大きいです。塾によっては、小学校からの内部生のみで、中学生からの入塾は断っているというところもあります。中学生を中心に指導している塾の悩みの多くは「その子どもが、小学生の内にどんな学習を積み上げて、どのような学習方法で通過してきたか?」にあります。そして、双方の信頼感の構築です。
新学習指導要領により、表現力を育てる、英語学習が強化される中、塾に対する期待は大きいです。この機会に何が中学生のが学習指導にとって大切なのかをもう一度、見直していただければと思います。必ず、突破口はあります。(文/学林舎 北岡)