2021.11.01

成長する思考力GTシリーズと学びの大地(算数)-文部科学省がかかげる表現力をどの教材を使って学習するのか?

成長する思考力GTシリーズ国語

 成長する思考力GTシリーズと学びの大地(算数)について、位置づけや使い方に関してご質問を受けました。
 そのご質問に関して、返答させていただいた内容を一部紹介したいと思います。

 通常の教材の多くは、教科書内容を補完した教材がほとんどです。学林舎の成長する思考力GTシリーズは、独自の考え方「国語は読解・表現力育成」「算数は論理力育成」で制作され、20年以上、多くの子どもたちに使われ、学習されています。
 成長する思考力GTシリーズは、どちらかというと学校の学習で物足りない生徒さんや中学入試を考えておられる生徒さんが活用するケースが今までは多かったです。
 しかし、学習指導要領改訂により「表現力」というのが学習のキーワードになったため、今後、進学にあたっては「表現力」を問われる問題が増えてきます。公立学校の多くは「表現力=書かせる」ことを学校によっては、増やしていますが、学校間格差があります。子どもが大学まで進学すると想定したとき「表現力」は必ず必要になります。

成長する思考力GTシリーズ算数5級

 ただ、成長する思考力GTシリーズ算数を学習するにあたっては、先刻学習が可能な基礎教材「学びの大地」を学習することによって、より理解が深まります。「学びの大地」は自学学習教材なので、ある塾では、小学校3年生で4年生の内容である「学びの大地」を学習していました。生徒によっては、どんどん進んでいく生徒もいれば、読むことが苦手な生徒は苦戦するかもしれません。苦戦する理由は、読んで学習して、理解することが苦手な生徒が多いです。そういった生徒さんには、成長する思考力GTシリーズ国語10級、算数10級から積みあげていただき、読むこと、書くことが学習するには必要であることを感じていただく必要があるかもしれません。

学びの大地 真分数、仮分数、帯分数

学びの大地 真分数、仮分数、帯分数

 成長する思考力GTシリーズの使い方は、同じ学年で同じ時間で学習するのであれば、開始級を決めて(5年生なら9級など)進めていただく方法もあります。無学年の場合は、低学年は10級から、4年生以上は開始級判定テストをして、学習というのが一般的ですが、3年生が8級で、6年生が10級ということもあります。
 ただ、スイミングスクールと同じで、泳ぎができているならば年齢関係なく、年齢が下であっても、年齢が上の生徒より級が上の場合もあります。
 成長する思考力GTシリーズで国語いえば「読解力」、算数でいえば「論理力」があるかないかの基準になります。
 そのあたりを無学年で仕様する場合は、説明が必要かもしれません。

成長する思考力GTシリーズ国語8級

仮にですが、算数、国語に関しては、下記の使い方を提案します。

・小学校5,6年生対象

○算数は「学びの大地」「演習の森」を基礎教材に。
 学びの大地5年生を終了後、成長する思考力GTシリーズ算数7-6級からスタート。
 算数7-6級は4-5年生の基礎学習ができていないと、難しい教材になります。

○国語は開始級判定テストで判定して、各違う級で学習するのか。
 それとも級を決めて(9-8級)から学習するのかを開始級判定テストなどを使ってから決める。

 ご参考に、教材活用をご検討いただければと思います。(文/学林舎 北岡)