2022.02.09

アメリカの教科書に関するご質問-高校で使用している理科教科書について

 学林舎では、取り扱っているアメリカの教科書、教材に関するご質問に対して、メールなどで対応させていただいております。

 アメリカの小学校から高校で使用している理科教科書に関してご質問を受けましたので、ご提案内容を紹介させていただきます。

(質問内容1) スパーサイエンスハイスクール認定校の教員ですが、英語で論文、レポートを書かせるために参考教科書として、アメリカの高校理科教科書を検討しています。いくつか、取り扱いの出版社があるようですが、どの教科書がアメリカでよく利用されていますか。

 

(質問対応1) ご質問ありがとうございます。アメリカの公立学校、ならびに日本のインターナショナルスクールでよくご利用されているのは、Houghton Mifflin Harcourt社のScience シリーズです。最新版はScience Dimensionsシリーズになります。その他にもMcGraw Hill社のInspire Scienceシリーズなどが利用されています。

 内容的にはどこの出版社も同じ内容ですが、高校の教科書はハードカバー使用の各分野600ページ以上の教科書になっています。

 

2018年あたりから、アメリカの教科書の特徴が「Can You Solve It? or Can You Explain It?」で始まる、学習者に考えさせることを目的に作成され始めました。学習者に対して自分の考えを表現させることを学習目的の核においています。そのため、従来型の知識習得型の教科書ではなく、ワーク型、問題解決力を高める教科書になっています。

 

 日本でもそうですが、「表現力の育成」を学習の柱にすることを文部科学省は推奨しています。理由は明確です。インターネット、デジタルの世界が拡張する中、世界は20年前と比較すると身近な存在になっています。例えば、Youtubeなどの動画配信は、日本国内だけではなく世界中の人々が目にしています。ビジネスの世界においても、動画による商品説明や広告はスタンダードになりつつあります。このような世界が加速化していく中、学習したものをつなげていく応用力、表現力が必要になります。そして、様々な情報を分析する力や問題を解決していく力が必要になります。

 学習において知識を習得、記憶することは大切です。今までは、それを覚えているか、同じようにできるかが問われてきました。今後は、知識を覚えているのではなく、知識を使えるかにあります。使える知識を、社会、生活、家族とつなげていくことができるかにあります。

 高校理科の教科書に関して、アメリカの高校、インターナショナルスクールで利用されているものを下記に紹介したいと思います。

 

 

Science Dimensionsシリーズ(高校 生物・化学・物理・地学)(出版社:Houghton Mifflin Harcourt)

Science Dimensions Chemistry Student Edition

 

Inspire Scienceシリーズ (高校生理科教科書)

 

 Inspire Biology (高校生物教科書)

 

Inspire Biology (高校生物教科書) Inspire Biology (高校生物教科書) Inspire Biology (高校生物教科書)

 

 

 Inspire Scienceシリーズ

 Inspire Scienceシリーズ  Inspire Scienceシリーズ  Inspire Scienceシリーズ

 Inspire Scienceシリーズ

 Inspire Scienceシリーズ  Inspire Scienceシリーズ  Inspire Scienceシリーズ